催したら、トイレに行く!

みなさま、トイレは一日何回ぐらい行かれているでしょうか?

これも、はり灸治療で初めていらっしゃった方には、よくお聞きする項目の一つです。

簡単なことなのに、何回?と聞かれると、意外と答えにつまる方が多いです。おそらく、皆さまも、あれ何回ぐらい行っているかな?とお考えになっていることでしょう。

このトイレに行く回数も、ほんと平均値とか目安とか、あってないようなもので、やはり指導者の考え方によって、一日に摂取する水分も、とにかく少な目がよいとおっしゃる先生もいれば、一日1.5リットル+お味噌汁と仰る先生もいらっしゃるので、この量をどれだけ摂るか?だけに焦点をあててしまうと、混乱をきたしてしまいます。

時と場合によるし、何よりその方のお体の状態によりますので、やはりそこは慎重に適切な指導者のもと、自分にとってちょうどよいを構築していくのがよいのかなと思います。

で、今日の本題は、飲むものや飲むものは、ひとまず置いておいて、「排泄欲求に即に応じる、とにかく催したら我慢しない!」ということです。

おそらく多くの女性が経験していることと思いますが、便意を感じたときに、でも席をはずしずらいとか、朝時間がなくて。。とか、そのままにしてしまうと、いつの間にか便意がどこかに行ってしまって、そのままその日は出ずに終わってしまう。。

働く女性は往々にしてそういう悩みを抱えていると思うのですが、便意にしても、お小水にしても、とにかく生理的な欲求は、我慢してはなりません。

そんな些細なことの積み重ねがわたしたちの生理的な機能を滞らせ、それが積もり積もって、心の不安感として現れたり、やる気のなさに繋がったり、肩こりや偏頭痛として現れたり、さらにさらに積もり積もると腫瘍のようなものを内側に作ってしまう。。。

なんてことに、なってしまうのです。

多くの人は、突然病気になった!と驚きますが、そんなことはなく、いつだって日常のちょっとしたことから、病気の兆候が作られ、それが少しずつ育っていって、病気となって発症するのです。

ですから、逆をいえば、病気を予防したり、より健康増進に努めたいと思ったら、なんか特別なことをしなくても、まずは催したらちゃんとトイレに行く!

というような、とてもとても簡単なことを、心がけていくとよいのです。

昨日いらした患者さんも、「えー、そんなことが重要なんですか!?」ととても驚いていたのですが、それと同時に「でも、ほんとけっこう我慢してしまいます」と仰っていました。

今は、高齢化社会と言われていて、なんだか情報番組ではいつもいつも健康のことを取り上げられていて、「年を重ねると病気になる」と擦りこまれている感じがしますよね。

実際、現代医療は日進月歩なのに、病人はあとをたたず、医療費は膨れ上がるばかり。。。

そういう現状を聞くと、ほんと悲しくなってしまうのですが、

実際、昨日の患者さんのように、「そんなことで!」と驚きながらも、「でもできてない。。。」という現状が大半だと思うのです。

だから、今の日本の社会では、多くの人は、歳を重ねると病気になってしまうのだと思います。排泄の欲求に限らず、食欲や睡眠などの生理的な欲求というのは、生命としての基本的なものなので、とても大切なのです。そう言われれば、みなさん、ああ、なるほと。。と思われますよね。

お仕事がら、それが許されない環境のかたも多くいらっしゃると思うのですが、そういう方は、せめてお休みの日だけでも、ちゃんと催したらトイレに行く!というのを、小まめにやってみてください。それだけで、普段ストレスにさらされ気味のわたしたちの生理機能は、整っていきます。

生理機能が整えば、たとえば血圧の調節だったり、体温の調節だったり、食べたものをしっかりと消化吸収して、血液や筋肉や脳神経を作る働きだったり、そういう基本的なことは、全部身体がやってくれるわけです。

無理に脳トレをやらなくても、本来のわたしたちは、いくら歳を重ねようが認知症になんかならないように作られているのです。それが本当です。

一生涯楽しく暮らすための、人生をアートする♪ホリスティック養生 基本のき

催したらトイレに行く!

です。

ぜひ、心がけてみてくださいね。

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