一度の食事よりも、睡眠が大事!?
みなさま、おはようございます。
先日のブログで、
「子午流注」という、中国伝統医学特有の理論をご紹介しました。
この理論によると、「子」の刻、夜の23時から1時の時間帯は、「胆」の時間になります。
胆は消化に直接関わる胆汁を生成、貯蔵、排泄しており、子の刻は胆汁の新陳代謝が最もさかんになる時間帯です。よってこの時間帯に眠りにつくと、眠りも深くなり、身体を修復するホルモンが多く分泌されます。この時間にぐっすり寝ることが翌日の活動源になります。
しかも、子の刻は陰気がもっとも盛んで人体の気血陰陽の転換点ですから身体を休めて睡眠をとることは健康を保つ上で非常に大きな意味があるのです。
中国のことわざには、
「寧舎一頓飯,不舎子時眠」
(子の刻の睡眠を放棄するくらいなら一度の食事を放棄したほうがずっと良い)
というものがあるそうで、これは
一度の食事よりも子の刻に睡眠をとる方が大事
と言うこと。
「黄帝内経」という鍼灸のバイブルは、2500年ほど前にまとめあげたと言われていて、つまり、それよりもっと前から言い伝えられ、伝承されてきていたわけです。
今のように、精密機械も何もない時代に、自然界のリズムと人間の身体の働きが密接に関わっているということを、詳細にわかっていて、健康増進や病気の治療にも役立てていたというのが、本当にすごいと思います。
最新の現代科学の英知を結集したサプリメントや健康グッズもよいですが、何万年、何十万年、何百万年も前から、当たり前にある、昼間と夜の自然界のリズムを味方につけて、自分の身体を活性化させてみるのも、なかなか楽しいのではないでしょうか。
食事に関しては、テレビの健康番組でも、盛んに、あれがこれに効く!これがあれに効く!とやっています。健康サプリメントも、ドラッグストアにも山ほど売っています。
それだけ、みなさん関心があるのだと思います。
でも、睡眠に関しては、どちらかというと「短眠」がいいような風潮で、いかに睡眠時間をけずって、日中たくさんの仕事をこなすか?
ということが、取り上げられることが多いような気がします。
わたしも、昔「短時間睡眠法」のような本を読んで、チャレンジしたことあるので、その気持ちもわかりますが(^_^;)
でも、鍼灸やアーユルヴェーダの世界観にふれ、自然のリズムに沿った生活をすることを少しずつ自分の生活に取り入れるようになったら、
それだけで、とても身体が楽になり、仕事や勉強の能率もあがりました。
鍼灸師の国家資格を取得するために、3年間、昼間は仕事しながら、夜に専門学校に通うという生活スタイルでしたが、
夜間学校に通っていたので、どうしても寝るのが遅くなりがちですが、
それでも、睡眠時間の確保!しかも、なるべく早く床に着く!というのは、何よりも大切にしていました。
勉強時間を削ってでも、睡眠時間の確保に充てていましたが、
結果、それが、本当に功を奏したと実感しています。
40を過ぎて、あの膨大な量の勉強は本当に大変でしたが、自然のリズムを味方につけたおかげで乗り越えられたのではないかと思っています。
とくに、寝るのがいつも0時をまわってしまうという方、23時までには床につくようにすると、(理想は、23時には眠っていてほしいので、22時半までに床につけたらよいですね)
自分の努力だけではどうにもうまくいかなかったこと、
仕事でも人間関係でも、自分の体調に関することでも、
自然界の力が働いて、今までと違う展開になるかもしれませんよ!
ぜひとも、お試しくださね
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