自宅で眼のケア

みなさまこんにちは

二十四節気でいうと、今年は 3/6日より

【啓蟄】の気節が始まりました。

大地が温まって、冬ごもりから目覚めた虫が、穴をひらいて顔を出す頃。「啓」はひらく、「蟄」は土の中にとじこもっていた虫(蛙や蛇)という意味です。ひと雨ごとに暖かくなり、日差しも春めいて、生き物が再び活動し始めます。

この時期は、いままでじっとしていた虫たちが動き出すように、私たちの身体の中でも、しまい込まれていた毒素が、表に出てきます。

東洋医学の世界では、春は解毒の季節とも呼ばれます。

花粉症も解毒や、排毒の一つの症状だと言われるのも、最近ではよく耳にしますね。

そんな中で、

目の酷使により、身体のいろんなところに症状が出ている方が、患者さんに最近多いようなので、

今日は、ご自宅でできる眼のケアをご紹介したいと思います。

東洋医学でと、春は『肝』の季節と言われていてます。

「肝は目につながる」ともいわれ、目は五臓の中でも肝と深いつながりがあると考えまるので、肝の血が十分蓄えられていれば、必要な栄養や潤いがいきわたり、目も良く見えるというわけです。

日々蓄積された眼への負担が肝の季節でたる春のこの時期にいろいろな症状として、顕著に出るのも、うなずけます。

一方アーユルヴェーダでは、目の疲れは

目の酷使の結果、体の3つのエネルギーが弱り、機能が低下していると考えます。

3つのエネルギーとは、活動のエネルギー(ヴァータ)、燃焼のエネルギー(ピッタ)、滋養のエネルギー(カパ)のことです。

通常はこの3つがその人にとってバランスよくある状態が健康なのですが、目の酷使により、それぞれが乱れ、不調としてあらわれるのです。

目の乾燥は、活動エネルギーの乱れの症状のひとつであり、ドライアイや、目のピント調整機能を狂わせます。

燃焼のエネルギー(ピッタ)は、胃腸の消化力とおおいに関連があるので、疲れていたり、あるいは消化に負担のかかるものを多く食べていたり、夜遅い食事が続いて、消化力が低下すると、燃焼のエネルギーが低下して、視力の低下、あるいは、ちゃんと本や書類を読んでいるのに、内容が理解出来ない!という現象が起こったりします。

また、視覚は五感のひとつであり、脳の神経系統と密接に絡んでいます。目の酷使によって視神経が消耗すると滋養のエネルギーが速やかに回ってこないため、目の力そのものが弱ります。それが急な視力低下や、かすみなどにつながります。

たかが眼の疲れですが、あなどれないので、普段からまめにケアすることをお勧めします。

この情報化社会、スマホやパソコンを使わないように!

というわけにもなかなかいきませんですしね。

1番手取り早くできる、家でのケアは、

蒸しタオルを使う方法です。

フェイスタオルを使って、お湯でもよいし、レンジで温めてもよいので、少し熱めの蒸しタオルを作ります。

それを眼にのせます。

しばらく冷めるまで待ちます。

この、冷めるまで待つのがポイントです!

適度に気持ちよい熱さから、だんだん冷めていくことがとても重要なので、ある程度冷めてくるまで、そのままにします。

そして、冷めてきてから、また再度温め、眼にのっけます。

繰り返すこと

3回〜5回ぐらいですかね。

気持ちよい程度にやってください。

ここで、賢い方は、眼の上にタオルを載せているあいだに、

もう一枚のタオルをレンジで温めておけば、時間短縮になる!とお考えかもしれませんが、

それは絶対なさらないように( ̄▽ ̄;)

熱いのから、冷めていって、また熱くなり、また冷まして

の、この緩やかな温度差により、眼の周りの血流がよくなるのです。

こういうお手当ては、ゆったりした気持ちでやるのがポイントかもしれません。

また、ギーをお持ちの方は、

ギーを使った、目のオイル湿布をおすすめします。

先ほどの蒸しタオルでの温湿布とは矛盾するのですが、

ギーは体を冷やす作用のオイルです。

アーユルヴェーダ的には、目は冷やすとよい部位なので、このギーを使って目の血液の流れや代謝の流れを正常にしていきます。

目の疲れ、視力回復から脳神経まで深く休ませることができ、定期的に行うことで、いわゆる目の老化を防ぐことができます。はじめてする人の中には、終わったあとに、めやにのような毒素が出てくる人もいるそうです。

<目のオイル湿布のやり方>

材料:ギー、コットン、ボウル

①ボウルに人肌に温めたギーを適量いれます。

②①のボウルにコットンを2枚ひたして、左右の目の上に置きます。そのまま10分程度ゆっくり休みます。

ギーオイルによる、眼の湿布、本当に気持ちよいです。

蒸しタオルとは、また違って、本当に脳まで鎮静化される感じがして、眼と脳は繋がっているんだなーと

実感します。

この時期、花粉症で、眼の痒みに悩まされていらっしゃる方にも、

蒸しタオルと、ギー湿布、どちらのケアも有効ですので、ぜひ、お試しくださいませ!