着物は、からだにとてもいい♪

みなさま、こんにちは。

昔、

きものとからだ (木星叢書)  三砂ちづる 著

 

という本を読み、これなら日常でも着物を着られる!と、すぐに着付けを習い(それもタイミングよく、よい先生が身近に見つかった)、それからしばらくの間、冬はほとんど着物で過ごす生活をしていました。

着物を着始めて、最初どうしてもつまづくのが、「衣紋が抜けない」ということ。

この下の画像は、フリーで探してきたものですが、首と襟の間が、きれいに開いていて、これはとても上手に衣紋が抜けている状態です。

 

最近、私が着物をきたときの写真。これだと襟足はよく写ってないのですが、まあまあ普通に衣紋が抜けています。

 

これが、最初着物きはじめたときは、何度やり直しても、いつのまにやら襟が首にぴったりくっついた状態になってしまって、その分、前の襟合わせのところが、ひろーく開いてしまって、とっても収まりが悪い状態になってしまうのです。

朝、何とか着つける段階では、上手に着れていたとしても、日中活動していると、気づくと衣紋の抜けがなくなっていて、前襟が開いてきてしまう。。。

という状態が、けっこう続きました。

ですが、めげずに続けていると、これがすんなりと着られて、一日着ていてもずっと綺麗に衣紋が抜けた状態がキープされて、胸元もきれいなままで、一日着ていても着崩れないように自然となっていくのですね。

そして、そういう状態になったころ、肩のラインは見事ななで肩になっているのです。そういう状態を「着物の肩になった」と、着物通の方はおっしゃるそうです。

ちょっと、ネットで検索したら、すぐに同じような経験をされている方の記事がヒットしました

着物の肩になると衣紋が抜ける

着物を着ると肩が下がる

やはり、私だでけでなく着物を着始めると多くの方が同じような経験をするんだなと思いました。

 

それで、なぜ今日この話を取り上げたかと申しますと

着物を着始めると「肩が下がる」ということが、

単に女性らしくて見栄えがよい!着物がより美しくきれる!という、

そんな単純な話ではないからなのです!!

 

じつは、昨日アーユルヴェーダの専門講座にて、そのからくりが、見事に解明されたのです。

詳しくは、純粋な知識を守る義務があるために、ここではお伝えできないのですが、

肩が上がってしまっている状態は、じつはそれ自体が身体のアンバランスを教えてくれているサインであり、決して生まれつきとかではないのです。

私がちょうど20歳のころは、世はバブル全盛期、当時肩パットが入ったスーツが主流でした。大学の入学式用に買ってもらったスーツも、肩パットが当然入っていましたが、わたしは肩パットを取ってスーツを着ていました。今思えば、それでちょうどいいくらい、肩がいかり肩だったのですね。

学生時代、鞄を肩にかけていて、それが落ちてくるなんてことはなかったのですが、着物を着るようになったら、肩が自然と下がってきたことで、鞄を肩にかけてもずり落ちてきてしまうということを、初めて経験したのでした。

鍼灸の世界でも、必ず患者さんがベッドに寝た状態になったとき、肩の状態をチェックしますが、それも病状やその病態の原因を知るための一つの手がかりになるからなのですね。

なので、そのような状態の患者さんも多くみてきているのですが、

昨日のその講座での、説明が、とてもとてもわかりやすかったのです。

私が子宮内膜症という症状に悩まされていたのも、いつも下半身が冷えていたのも、肌が乾燥しがちだったのも、漠然と将来に不安を抱えていたことも、

じつは、その肩が上がってしまっている状態に、全て顕れていたということが、よくよくわかったのでした。

と、同時に、何人もの患者さんの顔が浮かび、あの人も、この人も、まさにこの状態だ!と、思ったのでした。

 

今までも、それぞれの方にきちんと治療をし、ご自宅での養生もお伝えしていて、方向性としては間違っていたわけではないので、またその方たちがいらしてくださったときには、よりきめ細やかに、治療や養生アドバイスがさせてもらえるので、今からとても楽しみです。

 

ぜひ、まだグリーンサロンにいらしたことない方でも、思い当たる方は、一度治療にいらしてもらえればと思います。

 

肩が必要以上に上がってしまっている、その状態、

ご本人にしてみれば、それが当たり前なので、これは生まれつきだ。。。ぐらいに思っていると思うのですが、

ようは、体の中の気の廻りが不調和な状態になっていることが、根本的な原因で、それが慢性化したことにより、本来の体形が変わってしまうくらいまで、内側の不調和が外側にも影響しているということになります。

そういう状態だと、肩凝りも激しいし、呼吸もとても浅くなってしまいます。それを放置しておくと、今度、そのことが原因で、あちこちに不調が広がっていきかねないのです。

ひどいと、わたしのように子宮内膜症になってしまったりしてしまいます。

ですから、単なるいかり肩だからと、放置してほしくないのですね。

 

ぜひとも、もしかしてわたし当てはまるかも?

と思ったかたは、ご相談くださいね。

 

それにしても、放置しておくと病気にまで発展しかねない、そんな体の状態が、

着物を日常で着ることで、自然と整ってしまう。。。

そのことが何よりすごいと思いませんか!!

 

冒頭でご紹介した、

きものとからだ (木星叢書)  三砂ちづる 著

という本ですが、

のちに、きものは、からだにとてもいい (講談社+α文庫)  三砂 ちづる

というタイトルで文庫版で出版されているのですが、

まさに、「着物は、からだにとてもいい♪」を、

 

改めて実感したのでした。

 

↓ 着物デビューしたばかりのお友達と

 

鍼灸の治療も、もちろんおすすめですが、着物を着て楽しみながら治してしまう♪

という方法もよいいかもしれませんね(*^-^*)