粋に季節の先取り

みなさまこんにちは。

今日は、久々に着物を着てお出かけするので、

さきほど着替えてきたのですが、汗だくになりました。

(^_^;)

それでも、こういう季節の変わり目、室内と室外の気温差が激しいときや、日中と朝晩で気温差の激しいときに、着物というのはとても身体が楽なのです。

 

慣れないと、確かに洋服のほうが手軽ではありますが、

少し慣れてくると、こういう日本の気候風土にはやはり着物はよく合ってるなと感じます。

 

そして、着物は季節感をとても大切にするので、鍼灸の施術にもすごく共通するところがあるなーと感じます。

着物というのは、季節の先取りをします。

 

着物の草花模様は“先取り”が基本。

 

描かれた花の実際の季節よりも1か月半~1か月くらい先取りして着用を始め、花が咲く直前くらいまで着るのが粋だと言われます。開花してから着ても構わないのですが、散り際には次の季節のモチーフを取り入れていくのが、よいとされています。

 

この“季節の先取り”という考え方、東洋医学で古くから伝わる日々の養生となんだか似ているんですよね。

 

先日のブログにて、夏の養生をお伝えしましたが、

夏に汗をしっかりかいておくと、その時期を楽にすごせるだけでなく、夏から秋への季節の変わり目や、秋を迎えたときに、とても快適に迎えられるのです。

 

例年春になると多くの人が悩まされる花粉症ですが、

花粉症に関しては、秋ぐちから、乾燥対策をしっかりしておくこと、あと、冬の間の過ごしかたによって、その症状が大きく変わります。実際、今年は花粉の飛ぶ量が例年より多かったですが、昨年の秋冬からグリーンサロンにも通いつつ、自分に合った養生をこころがけた人は、今年とても花粉の症状楽になりました。

 

江戸時代の養生の代表作

養生訓にも、その季節に沿った暮らし方はとても大切だと書かれています。

 

 

宵越しの金は持たない と言われる江戸時代の人々ですが、

 

それでも、少し先の季節のことを念頭に入れながら、オシャレも、養生も粋に楽しんでいたのかもしれませんね。

 

養生とか、健康のためにとかいうと、

 

わかっちゃいるけど、この暑いのに冷たい物を飲むな食べるな!なんて、出来るかー

 

って、なんだか、それだけで耳を塞ぎたくなる人も多いと思いますが、

 

ちょっと、思考をかえて

秋を快適に迎えるために、養生で季節の先取りをして、

この夏を江戸っ子のように粋に過ごしてみてはいかがでしょうか?