今日は二十四節気『雨水』です

皆さま、こんにちは。

今日は、二十四節気の『雨水』になります。

 

 

立春の15日後にやってくる『雨水』は

空から降るものが雪から雨に変わり、野山をおおっていた雪や氷が溶けて水になる、という意味だそうです。

鍼灸学校に入学してから、二十四節気というのを少しずつ意識するようになり、特に昨年10月に深呼吸空間『Green Salone』をオープンしてからは、本当にこの二十四節気に合わせるかのように季節が廻るのを、とても実感するようになりました。

もう長いこと早寝をこころがけているので、朝はだいたい5時には起きたいと思っているのですが、

例年、夏は4時半ころにはもう目が覚めて、すっきりおきられるのに、冬場になると

とても5時には起きられなくて、6時すぎてやっと起きだす。。ときには起きたとしても、ぐずぐずと布団の中から出られず、7時になってしまうことも、しばしばで。。。

 

何で、冬は起きられないんだろう??

 

と思っていたのですが、

 

鍼灸のバイブル『素問・四気調神大論』の、冬の養生のところにはこう書かれています。

早臥晩起、必待日光

 

「早く寝て、遅く起きる。必ず日の出を待ってから起きましょう」

 

と。

 

アーユルヴェーダの古典『アシターンガ・フルダヤ(asthang hrdaya)』には次のような詩節があります

brAhmamuhUrtaM uttiShThet svastho rakshArthaM ayuSa,
tatra sarvArtha shAntyartham smareccha madhusUdanaM

「人はブラフマ・ムフールタに起きるべきである。完全な健康、プロテクション、長寿のために。
すべての目的のために、平安のために。望むように・・・」

 

アーユルヴェーダでは、

日の出の96分前から日の出の瞬間までがブラフマ・ムフールタと呼ばれる時間帯で、とても幸先のよい、幸運な時間とされているのです。

 

 

 

とは言っても、日の出は季節によって違うので、私がお世話になっているアーユルヴェーダ医師の蓮村先生は、年間を通じて6時前には起きましょうと、常々おっしゃいます。

 

2時-6時が『ヴァータ』という動きを司る時間帯なので、この時間帯におきると、身体も軽く、排泄も整いやすいので、一日を気持ちよくスタートできます。

6時ー10時は、『カパ』という重たい性質の時間帯になってしまうので、この時間になっても、ぐずぐず寝ていると、どんどん身体に「重い」質が増してしまい、たくさん寝てるのにもかかわらず、すっきりと起きられなかったり、一日中ぼんやりしてしまったりするのだそうです。

 

なので、冬でも6時には起きようと思っているのですが、なかなかそれができないなといつも悩んでおりました。

 

それが、鍼灸の古典のバイブルによると

冬は、「早く寝て、遅く起きる。必ず日の出を待ってから起きましょう」

と書いてあるので、

 

冬、起きられないのも、自然の摂理なのかも。。。

と思うようになりました。

 

それというのも、起きられなくなるタイミングがだいたい11月の半ばころから(立冬のタイミング)で、

徐々に徐々に起きる時間が遅くなり、12月の冬至のころから1月の大寒のころが、一番布団から出るのが辛いです(+_+)。たいてい7時ころになってしまいます。

 

そして、2月になり、立春を迎え、まだまだ寒いとはいえ

少しずつ春の気配が感じられるようになってきて、見事に朝が起きられるようになってきたのです。

今朝も、5時代に気持ちよく布団から出られました!

 

そんな自分の身体の変化を感じながら、この二十四節気に当てはめてみると、

見事にぴったりとあてはまっていて、昔の人の叡智に感動を覚える日々なのです。

 

それで、今日は「雨水」ということで、

この成り立ちをみてみると「雪が雨になり、大地の氷が溶ける」と書かれていて、

これをみて、ハッと思ったのです!

 

先日のブログにも書きました、

この時期の風物詩になりつつある、「花粉症」

 

これって、「まさに身体の中で凝り固まっていたものが溶けだす」現象そのものです!!

 

実際、アーユルヴェーダ的にみると、花粉症の一番の原因は

冬の時期悪化したカパ(冷たくて重い性質)およびアーマ(未消化物・毒素)によるもので、

冬に溜まったそれらが浄化されているというふうにみていくのです。

 

 

自然界での営みと私たちの身体は、

本当に連動しているというか

同じ仕組みというか

 

なんとも、よく出来ているんですね。

 

今年は各地でたくさんの雪が降り、今までにない記録的な積雪量を記録した地域も多かったですよね。つまり、自然界で雪に象徴されるカパの性質(冷たくて、重い性質)がたくさん蓄積されたということになります。

 

自然界と私たちの身体が繋がっているとするならば、雪に象徴されるようなカパの性質(冷たくて重い性質)が、わたしたちの身体にも多く蓄積されていることになります。

 

ということは、つまり、自然界の雪解けとともに、私たちの身体では花粉症の症状に悩まされる人が増えるということになるのかもしれません。

 

今年は、例年より花粉の飛ぶ量が多いと予想されているようですが、

 

花粉の飛ぶ量が多いから花粉症になる人が多かったり、症状が激しく出るのではなくて、

 

すでに、自分の内側にカパ(冷たくて、重い物)をたくさんため込んでいるから、花粉症の症状が激しく出るということなのかもしれません。

 

かもしれません。。。

ではなくて、おそらくこちらが真実です。

 

だって、どんなに花粉が飛ぼうが、花粉症にならない人は実際いるのですから!!

 

というわけで、やっぱり花粉症になってしまったら、

先日のこのブログにも書いたように、花粉症を思いっきり利用してみましょう!!

 

雪が溶けなければ、その下でじっと冬の間ひっそりと春を待っていた、新しい命がいつまでも芽を出すことができません。

 

 

わたしたちも、冬の間に余分に溜め込んだものをこの時期にしっかり出してしまわないと、

新しい季節に相応しい身体になっていけないですから!!