わかっちゃいるけど、夕飯を食べ過ぎてしまう人へ

どうも最近、食べる量は変わらないのにお腹周りが気になるとか、会社の健康診断で、ちょっとコレステロールや血圧が高めだと言われたり、朝起きた時に身体が重いとか、髪のパサつきや、肌のくすみや乾燥が気になるようになってきた方で、

ちょっと健康や美容関連の情報を検索すれば、最近は断食や小食ブームですし、どうやら夕飯はとくに控えめが良いのではないかと、知識として知っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。

が、

わかっちゃいるけど、やめられない方も
また多いのではないでしょうか(^^;)

日中はめいっぱい仕事をして、忙しいとお昼ご飯さえ食べる時間がなかったりして、仕事が終わり、やれやれと家に帰ってきたら、あわただしく夕飯の支度。

そして、家族にまず食事を出し、やっとビールを飲んでほっと一息つく。。

あるいは、夕飯作りながら、ビールを飲み始めている人もいるかもしれませんね。ガソリンを補給しないと、夕飯づくりのエネルギーが湧いてこないほど、日中の仕事や子供の用事などで、慌ただしくしている。。。

そして、やっと自分の食事が取れるようになって、一日の疲れを開放する瞬間。。夕飯が何より楽しみ!という方も多いのではないでしょうか。

日中は、ときによれば、前日の残り物で軽くすませてしまい、
家族もそろう、夕飯に重きをおいている人も多いでしょう。

家族がそろうからこそ、あるいは一人暮らしの方でも家で落ち着いて食事ができる夕飯ぐらい、ゆっくりのんびり楽しみたいというのは、もちろん大切なことではありますが、

わかっているのに、つい食べ過ぎてしまう。。
食べたあとで後悔したり、
次の日の朝を迎えたときに、またやってしまった。。。
と思っているなら

その習慣、少しずつでも変えていきたいですよね。

実際、夕食を軽めに(できれば、時間も早めに)済ますことができれば、冒頭であげた、食べる量は変わらないのにお腹周りが気になってきたとか、血圧やコレステロール値の上昇、お肌や髪の悩みも、ほとんどが解消できてしまいます。

さらに、 近頃やる気がでない、からだがだるい、心身ともに疲れている、日中眠くなる、などの症状もあるとしたら、それは「アーマ」がたまってきているサインです。

アーマとは、“未消化物”のことで、食べたもがきちんと消化し切れずに未消化なままカラダに残ってしまったもので、アーユルヴェーダでは、ほとんどの病気はアーマが原因で発症すると言われていますから、見過ごすわけにはいきませんよね。

では、どうしたら夕飯の食べ過ぎを防ぐことができるでしょうか?

いろいろ方法はあるのですが、一つおすすめなのが、
夕方に一息入れるという方法です。

10分でも、15分でもいいので、休憩をとり
ゆっくりハーブティーを飲んだり、ちょこっと甘いものをつまんだり。。

甘いものでも、特におすすめはドライフルーツです。
お茶も、苦味の強いコーヒーよりも、ちょっと甘みのあるハーブティーがお勧めです。

アーユルヴェーダでは、夕方はヴァータ(風の性質)の時間帯で、疲れが出や(水)時間帯なのです。なので、そこで一息入れておくと、ヴァータが整い、そのあとの思考にも行動に無駄がなくなり、ちょっと余裕をもって過ごすことができます。

それが、ヴァータの乱れを整えないまま、あわただしく仕事モードからそのまま家での夕飯の支度モードに突入してしまうと、思考も散漫になり、ついつい買い物で余計なものを買ってしまったり、つい作り過ぎてしまったり、夕飯を食べはじめるときにも、勢い余ってついガツガツ食べてしまったり。。
そうすると、自分の消化力に見合う以上のものを気付いたら食べていた。。。

なんてことになってしまいます。
作り過ぎてしまった分を、もったいないからと無理に食べてしまうこともあるかもしれません。。

ですので、夕方のブレイクタイムは非常に大切です。

あと、お昼ごはんをしっかり食べておくのもじつは、非常に大切。
お仕事してらっしゃる方は、どうしても昼は軽くすませてしまう傾向があると思うのですが、できればしっかりご飯と味噌汁がついてくるような定食を食べていただくのがよいでしょう。

この画像は、昨日たまたま友達とイベントの打ち合わせを兼ねてランチをとったときのもの。すべて自家農園で作っているお米とお野菜づくしのランチは、大変満足感のあるものでした。

毎日は無理でも、時間がとれるときや選べるときは、しっかりとお昼ご飯で満足を得ておくことがとても大切です。
そうすると、自然と夕飯に満足感を求めなくて済むようになっていきます。

そして、夕飯を軽めに済ませたら、なるべく早寝すること(できれば22じ半までには布団に入ります)。

およそ22時半までに床に就くと睡眠は深くなり、その分神経系が深い休息を得て、十分にストレスを浄化することができます。 私たちの神経系の機能は、本来ストレスがまったくない状態においては、年齢とともに高まっていくとアーユルヴェーダでは言われています。

本来年齢とともに高まっていくはずの脳神経の働きが、日々の慌ただしい生活の積み重ねで働きが鈍ってきてしまっているからこそ、夕飯をちょうどういい量で止めることができず、わかっちゃいるけどやめられない状態が続いてしまっているともいえるのです。

早寝もぜひとも心がけてもらいたい習慣です。

☆昼食をしっかり食べる
☆夕方に一息いれる
☆早寝する

ぜんぶできなくても、できそうなところからぜひトライしてみてください。最初はお休みの日だけでも大丈夫です。

それでも、どうしても夕飯の食べ過ぎが止められない人、生活習慣をなかなか変えられない人は、ぜひ一度はり灸の治療を受けにいらしていただければと思います。

びっくりするほど身体が軽くなって、日常で知らず知らず無理をしていたこと、疲れをため込んでいたことにはじめて気付くかもしれません。
そして疲れがとれて、自分の消化力に見合った食事を落ち着いてしっかり味わって食べられたとき、少ない量でも満足が得られる自分に出会ったとき、少しの驚きと共にとても喜ばしく誇らしく感じられることでしょう。。

そして、それが無理なく続けられるようになったころには、最近気になっていた、高血圧やコレステロールの値、肌の衰えなどが、歳のせいではなかったとははっきりとわかるようになっていることと思います。

ぜひ、わかっちゃいるけどやめられない方、お試しくださいね。