長く使ってこそ!!
皆さま、暑い夏も寒い冬も毎日使って、100年使えるじゅうたんを御存知ですか?
創業天保4年(1833年)、長野県の善光寺門前町にある「松葉屋家具店」さんにて、「ギャッベ」という、ちょっと発音しずらいのですが、とてもとても素敵なじゅうたんに出会ってしまいました。
100年経っても使えル自然素材の家具を作っていらっしゃる、この松葉屋家具店さん
店内に入ると、わが 深呼吸空間『Green Salone』と同じ杉の無垢材で床が敷き詰められています。そして、そこに樹齢200年の木から伐りだして作られた、一枚一枚違う表情の、とっても個性豊かなテーブルが、あちらこちらに置かれています。
そして、その美しい木のテーブルたちとともに、あちこちに敷かれていたのが、冒頭でふれた100年毎日使えるじゅうたん「ギャッベ」でした。
杉の無垢材に、草木染で染められたギャッベが、なんとも似合うのです。
よくよく話を聞くと、ギャッベという名のじゅうたんでも、作るメーカーによって使う羊毛が違ったり、染めの染料が違ったり、もちろん職人さんの技術が違ったりするようなのですが、
100年経っても使える家具を作っている松葉屋さんが、確かな目をもって、こだわり抜いて選ぶギャッベは、
品質も仕立てもデザイン性も、織り子さんとのかかわり方も全て、上質でこの上ない「ゾランヴァリ社」のものだそうです。
ゾランヴァリ社でギャッベに使うウールは、2,500~3,000m級の高地に育つ羊(マウンテンヒル種)のもので、高地特有の乾燥に加えて、寒暖の差が激しい過酷な環境で生活しているので、必然的に身の保護のため、毛のキメが細かい長毛・直毛・多脂毛となります。昼と夜の寒暖の差が時に30℃以上あるきびしい場所の羊の毛は、身体を守るため自然の調温・調湿効果をもたなくてはなりません。
なので、このウールを使って作られるギャッベは、真夏の暑いときはサラッとしていて、寒い冬にはもちろん暖かくて、なので一年中使えるのだそうです。
調温・調湿効果は、無垢の杉の床材にも同じように調温・調湿効果があるので、杉のフローリングとギャッベのじゅうたん、これは最強の組合せですよね!!
ギャッベは、一枚一枚手作りなので、同じ色合い、同じ絵柄というのはないそうで、すべてが、たった一つのオリジナルで、しかも、それを10年、20年、50年と、家族たちが寝ころびながら、だんだん毛が滑らかになり、ときに飲み物をこぼした染みがうっすらとつきながら(ちゃんとケアすれば、シミにもならないそうです。)その家族とともに、歳月を重ね、本当に家族の一員のようなかけがえのない存在に育っていく、そんな作品なんだそうです。
いつか、うちのサロンにも、とっておきの一枚にお越し頂きたいなーと (^-^;
夢は膨らみます。
そして、このギャッベという100年使えるじゅうたんと出会い、使い込めば使い込むほど、肌になじみ、家族になじみ、孫の代まで大切に使ってほしいと思うような、長く使ってこそ、そして家族の一員のように、大切に扱っていきたい、そんなじゅうたんと出会い、
長く大切に使うということを考えたとき、
そうだ!と思ったのです。
長く大切に使ってこそ本領発揮するもの、使い方次第で、より使う人になじんで、その人ならではの風合いになっていくもの。
それって、私たちの身体も同じだなーと。
なんとなく、私たち人間の身体は、年を重ねると老化して、いろいろな機能が劣化していくイメージがみなさん、おありだと思うのです。
たしかに、筋肉は細ったり、若いときは徹夜も平気だったのができなくなったり、骨も弱ったりということは、あるのですが、
でも、じつは脳神経は、年齢を重ねるごとに発達して、正しいメンテナンスさえしていれば、人間の脳神経は、死ぬまで発達するのだそうです。
そして、若いときには苦しみでしかなかったことでも、幸せに感じられて、若い頃には絶対味わえないよな内側から湧いてくる幸福感に満たされるように、なっていけるそうなのです。
自分の心や身体のことを良く知り、正しいメンテナンスをしながら、焦らずコツコツを自分の身体と付き合っていった人にしか味わえない至福の境地があるのだそうです。
南青山でアーユルヴェーダのクリニックをされている蓮村誠先生の本には、その辺りのことが詳しく書かれています。(蓮村誠先生は、日本の医師の資格も持たれたうえで、アーユルヴェーダを学びクリニックを開かれています)
「いのち」の取り扱い説明書―ココロも身体も健康になるインドの教え
私自身も、まだ人生折り返し地点に到達したかどうかぐらいなので、先のことはまだわからないですが、
それでも20代の頃に比べたら、確かに体力はあの頃のようにはないけど、あの頃はアトピーで悩んだり、子宮内膜症で悩んだり、お酒を飲み過ぎて、次の日起き上がれなくなったり。。
若さというエネルギーは豊富にあったけど、随分無駄な使い方したり、自分の身体なのにコントロールできずに、もてあましていたなと思うのです。自分の感情もコントロールできずに人とぶつかったり、必要以上に自分のことを責めたりもしていたような気もします。
それが、自然運筆法というメソッドに出会い、胎息法という自分本来の呼吸を発動させるということを伝授してもらい、さらには、この世界の一番大元に繋がっていると言われる「ヴェーダ」という知識を少しずつ教えてもらい、そしてさらにアーユルヴェーダや鍼灸などの東洋医学の学びを
実際生活の中で、自分の身体に活かし、確かめ、深めてくる中で
少しずつ、自分自身と上手に付き合えるようになってきたような気がします。
年齢は重ねて、若い頃のようなピチピチ感はなくなってきてるかと思うのですが、若い頃に抱えていたアトピーや子宮内膜症もすっかりよくなり、自分の体調はあきらかによくなっているので、若い頃に戻りたいと思ったことは一度もないです。
年齢を重ねるごとに積み重ねてきた、自分との上手な付き合い方、そしてたくさんの経験を経てきたからこそわかる、生きる楽しみみたいなものは、とても手放せません。
10年以上前のことですが、俳優の片岡鶴太郎さんが、今は亡くなられましたが右脳教育の大家であられた七田眞先生との対談の中で、
鶴太郎さんが、タレント業のかたわら、プロボクサーを目指しはじめて、猛特訓しているときに、NHKの人体の小宇宙という番組で、『肝臓』特集をしていたのをみたときのお話をされていたのですが、
人間の身体の『肝臓』という臓器の働きを、もし機械で作ろうとしたら、どれくらいの大きさが必要か?
というのを計算してみると、なんと『東京都と同じぐらいの広さが必要だ!』というような内容だったそうなのです。
東京都と同じだけの大きさって、どんだけなのでしょう??
とっても、想像できませんが
それが、わたしたちの身体に、生まれた時から備わっていて、いちいち命令をしなくとも、勝手に働いて、解毒を担ってくれたり、胆汁の生成をしてくれたり、細かく調べていくと500ぐらいの働きをしているとも言われているのですが、それを黙々とやってくれているわけです。
そんなすごい臓器が、肝臓だけではなく、もちろん、心臓や、腎臓などもそうだし、消化吸収の仕組み、自律神経の仕組み、五感の働き、体温調整、などなど、機械で作ろうとしても、とても作ることはできないほどの精巧な仕組みが、そもそも備わっている、わたしたちの身体なのです。
ギャッベのじゅうたんにある、調温、調湿機能も、私たちの身体だって、当たり前にやってますもんね。体温調節や、体内の水分量の調節。
あまりにも当たり前すぎて、ふだん意識することもなかなかないですが、
きちんとお手入れすれば、わたしたちの身体は120年ほどで寿命がやってくるというのが、どうやら最近いろんな研究でわかってきているそうです。
ですから、100年使えるじゅうたんよりもさらに長持ち。しかも、はるかに多機能で高性能!!
言葉もしゃべれるし、移動もできるし、物も考えられる。そんなすばらしいものをわたしたちすでに持っているのですから、これを丁寧にお手入れして、少しずつ、自分の生活になじませていって、ぜひとも年を重ねていくごとに味わい深い人生を楽しめるようにしていきたいと、思いませんか?
深呼吸空間『Green Salone』でも、マンツーマンでの施術を通して、そして、お一人お一人の今の生活に合わせた養生指導を通して、あるいは各種ワークショップで大切な知識をお伝えすることなんかを通して、みなさまの味わい深い人生をクリエイトするお手伝いをしていきたいと思っております。
また、詳細少しずつお知らせしていく予定です。
今宵は
10年後、20年後、30年後の自分を創造してみて
そして、10年、20年、30年、どんなふうに自分の
身体と付き合っていくか
想いを巡らせてみてはいかがでしょうか?
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