健康になるための食べ方3原則『誰が』『何を』『どのように』
健康になるための食べ方として、大切なポイントは3つあります。
① 1つ目は、『誰がたべるのか』です。
育ち盛りの子供なのか、シニア世代なのか
男性なのか、女性なのか
欧米人なのか日本人なのか
同じ日本の女性でも、背が高いのか低いのか、都会で働くキャリアウーマンなのか、ヨガのインストラクターなのか・・・
などなど、みんな生まれ持った性質も違えば、日常の暮らしも人それぞれ違いますよね。
さらに、食事をするときの状態も関わってきます。
空腹なのか、多忙なのか、ストレスがあるのかないのか、仕事の合間なのか、休日でゆったりしてるのか
同じ一人の人でも、空腹なのか、空腹感はないけど時間だから食べるのか、ストレスがあるのかないのか、仕事の合間なのか、休日でゆったりしているのか?
それそれの場面によっても同じ人でも条件が変わりますね。
② 2つ目は、食べ方で『どのように食べるか』です。
同じ食材でも、生のまま食べるのか、煮るのか、焼くのかといった調理法による違い
季節や時間帯、食べるスピード、どんなものと一緒に食べるか、誰と一緒に食べるのか?などによっても、その食材がわたしたちの身体や心に与える影響は変わってきます。
③ そして3つ目が『何を食べるか』です。
何を食べるかは、いわゆる食材の成分や、どこで取れたものなのか(産地など)、旬のものなのか、ハウスのものなのか、養殖なのか天然なのか、添加物が使われているのか無添加なのか・・・etc です。
ちまたでは、
便秘には『ヨーグルトがよい!』
認知症の予防には『和食がよい!!』
美肌には『酵素の取れる新鮮なフルーツやお野菜がよい!』
などなど、テレビ、雑誌、インターネットでも、たくさんの情報があふれています。
でも、多くの情報が
『誰が』 『何を』 『どのように』の3つの原則のうち
『何を』という部分しか取り上げていないものが、とても多いように思われます。
本当により健康になったり、より美肌を実現するために食べ方をきをつけようと思ったのなら、『誰が』『何を』『どのように』という3つの3原則を常にセットで知る必要があります。
食事に関する知識で、食材の成分(つまり『何を』)だけに注目していては、知識としては片手落ちです。
なぜなら、私たちが取り入れた食材は、口から入り胃腸で消化吸収されてはじめて、生きるエネルギーの素となります。それが呼吸とともに取り入れた酸素と合わさることで、生きるエネルギーを生成し、それが全身をめぐることで、血液として働いたり、リンパになったり、骨や脂肪や筋肉になり、あるいは免疫細胞となり、この肉体や心を働かせているのです。肌をみずみずしく保ってくれるのも、元気よく日常生活送ることができるのも、この食事から作られる生命エネルギーがあるからなのです。
ですから、その食材が大切なのはもちろんなのですが、それと同時に、その食材がきちんと消化吸収されているのかを考慮するのがとても大切なのです。
玄米を食べたら、そのままでてきたという経験をされた方はいらっしゃいませんか?
玄米と味噌、そして良質の塩さえ食べておけば、人間は元気に生きられる!とおっしゃる食養家もいらっしゃるし、最近は芸能人やアスリートの方の間でも健康や美容のために、玄米を取り入れている人も増えているようですし、何かと健康に関する食事で話題にのぼることも多いですよね。日本人の伝統食であり、完全栄養食だとも言われる玄米ですが、口から入れても、そのまま出てきたのでは、まったく意味がないですよね?
つまり、どんなに良いと言われる食材でも、ちゃんと私たちの身体に入ってから、消化吸収されて、エネルギーとしてちゃんと使える形にならないと、口から入れただけでは、まだ不完全なのです。
では、どうしたら、効率よく食べたものがちゃんと消化吸収されてエネルギーに変換されるのか?
そのときに、必要な情報が『誰が』『どのように』食べるか?
なのです。
冒頭の繰り返しになりますが、男か女か、子供か大人か、激しく体を動かしてるのか、デスクワークなのか、元気いっぱいなのか、オーバーワークで弱っているのか...etc
『誰が』食べるかによって、一人一人消化力はみんな違うのです。
それから、『どのように食べるのか』
調理法は 土鍋なのか、炊飯器なのか、電磁調理器なのかでも変わるし、(土鍋でガス調理>炊飯器>電磁調理器 土鍋が一番消化しやすく、順に消化しにくくなります。)
一流のシェフが作った料理とお母さんが家族のことを思って家で作った料理でも、かりに同じ調理器で作ったとしても、消化しやすさは違うそうです。その家族にとってはお母さんの手料理のほうが断然消化がしやすいそうです。。(お母さんの、愛情や手間ってすごいパワーをもってますね)
しかし、同じ家庭でお母さんが作った料理でも、出来立ての温かいものを食べるのと、次の日に冷めたものをレンジでチンして食べるのでは、同じ食材を使って同じお母さんが作ったお料理でも、じつは身体に入ってからのエネルギーになりやすさが全然違います。
一人暮らしの方でも、自分のために少しでも手間をかけて作ったお料理は、とても消化によく、生きるエネルギーになりやすいです。
さらには、同じ食べ物でも、立って食べるのか、ゆっくり腰かけて食べるのかでも変わるし、
愚痴ばかり言う同僚と食べるのと、趣味の合う大好きな友達と食べるのでは、同じメニューを食べたとしても、そのときの満たされた感じや、その後の身体の調子が違ってくるのは、だれでも容易に想像つくのではないでしょうか?
つまり、つまらない愚痴を聞かされながら食べる食事は、自分の気持ちが落ち込んでいますから、仮にどんなに栄養価の高いものであったとしても、自分の消化力がきちんと働かないために、食べても身にならないのです。
『どのように食べるのか』も、それこそいろんなシチュエーションがありますね。
食に関する情報は、『誰が』『何を』『どのように』この3つの原則が一つになって、初めて私たちの健康増進やアンチエイジングの真に役立つ知識となります。
『何を食べるか』だけではなく、
『誰が』『どのように』たべるのか?
ということまで、考慮するとなると
『万人に効く!』とか、『これさえ食べていれば!』というのは、はっきりいって、ないですよね。
さて、となると、今夜は何を食べましょうか?
『何を』ではなく『誰が』『どのように』が大事でしたね。
とりあえず、今夜からできそうなことをお伝えしてみます。
『誰が』⇒ お腹が空いているのか? できればお腹が空いてから食べましょう。いつまでたってもお腹が空かないようなら、無理して食べずに、今夜は温かい野菜のお味噌汁かスープぐらいにしておきましょう。
『どのように』⇒ 椅子に座って よく噛んで食べましょう。(一口目だけでもよいので30回噛むようにしてみましょう。全部とはいいません。一口目だけでもそのよく噛む効果は絶大です)。それから、これが一番難しいかもしれませんが、食べてる最中にスマホやテレビはみないようにしましょう。
食べることに集中することは、とても大切です。
もちろん全部できなくても、大丈夫。
できること、一つだけでも、取り入れてみてくださいね。
そして、ぜひ今度『食』に関する情報に出会ったら
『誰が』『何を』『どのように』
の3つの原則にあてはめて、その情報を精査してみてください。
くれぐれも『これさえ食べとけば!』『万人に効く!』というような情報には、ご注意くださいね。
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