初産の妊婦さん、必見!【セルフお灸で、分娩に好影響】

 

みなさま、こんにちは。

今日から五月に入りまして、新緑が本当に青々としていて気持ちよいですね。

 

朝、お散歩していると、日に日に木々の葉や、草々のミドリの色が、色濃くなっていくのがわかって、自然の息吹が感じられて、なんとも清々しいひとときです。

 

さて、今日は、先日「現代鍼灸臨床研究会」で行われた、

テーマ「冷え性に対する鍼灸治療の現状と可能性」

のシンポジウムで聞いてきたお話です。

 

シンポジウムでは、テーマの通り、冷え性に対して、鍼灸がどのように有効か?

というのを、きちんと臨床データを出して、検証していこうという試みがいろんな形でなされたものが、

発表されました。

 

その中で、現場の鍼灸院では、冷えが改善されていると患者さん自身も、もちろん鍼灸師の先生も認識しているケースがほとんどであるのに対し、

 

それを、統計学的に検査方法や治療方法などを統一して、学術的に臨床データを集計するとなると、

鍼灸治療した場合と、しなかったグループにおいて、

残念ながら、優位な差はあまり見られなかった

 

という報告が多かったのです。

 

ですが、その中でひときわ

きちんと、優位な差が認められたという結果が報告されたのが、

 

妊婦さんに対する、鍼灸治療と、ご自身がご自宅で行うセルフお灸でした。

とくに、妊婦さんの中でも、初産の妊婦さんが、

ご自宅で、週に最低3回、セルフでお灸をしてもらった場合、

分娩時間の短縮、異常分娩減少、早産の発生率減少

それ以外にも、妊娠中のマイナートラブルがあきらかに減少するという報告がされていました。

そして、何より、臨床データを出すために、週に3日は最低やってくださいと、妊婦さん達にお願いするわけなのですが、ほとんどの妊婦さんは、お灸が気持ちよくて、その後の自身の体調もよくなるのがわかるので、みなさん積極的にお灸をしてくださり、ほとんどの方が週に5日以上、ご自宅でのお灸をして下さったそうです。

妊婦さんには、とにかくストレスは厳禁で、妊娠中はこころ穏やかに過ごすことが大切と言われますが、セルフのお灸は、マイナートラブルが減少し、ストレスの解消にもおおいいにやくだったのだと思います。

妊婦さんに限らず、冷えの自覚のあるかたは、普段忙しかったり、ストレスの多い仕事を抱えていたりして、つねに交感神経が活発に働いている方が、ほとんどです。

なので、冷え性には副交感神経が優位に働くように仕向けていくことがとても大切なのですが、

その、副交感神経が活発に働くには、「心地よさ」というのがとても大切なのです。

どんなに栄養のある食べ物で冷えに効果的だとしても、それが美味しく感じられない人にとっては、副交感神経が働かないので、はっきりいって、冷えは改善しないのです。

 

運動や、入浴などの習慣もそうです。

現代人は、とかく頑張り過ぎる傾向があり、「この方法」や「あの方法」がよいと知ると、一その方法をちゃんとやることに一生懸命になり、

それをやることが、自分にとって「心地よいのか?」ということが置き去りにされてしまっている気がします。

 

でも、一番大切なのは「自分にとっての心地よさ」です。人がよいと言っても、自分にとって、心地よくなければ、意味がないのです。

 

それが、今回

妊婦さんのセルフお灸では、ほとんどの方が「心地よさ」を感じられて、積極的に施灸をしていただけたというのが、

きっと、この研究の最大のポイントだったのではないかと思います。

 

ですので、ぜひ、妊婦さんとくに初産の妊婦さんは、ここちよいセルフお灸を取り入れていただきたいなと思います。

冷え性の女性にも、セルフお灸はとてもおすすめです。

 

深呼吸空間『Green Salone』でも、お灸教室を随時開催しております。

また、5月5日には、お灸カフェも開催します!

 

お灸をはじめてみたいけど、どうしてよいかわからないという方は、

ぜひお気軽に、お問合せくださいね。

 

ではでは。