学習効果を高めるために
今日は、お友達の娘さん(中学一年生)の理化のお勉強をみてもらいたいとの要請があり、にわか家庭教師をするべく「光の屈折や反射について」少しお勉強しておりました。
↑このような、テキストと練習問題を写メで送ってもらってあったのですが、
いやいや、いまどきはすごいですね!
ネット検索したら、次から次へとそのテーマに関する資料や記事が出てきて、おまけに丁寧な授業が、YouTubeで、無料でみられるようになっていて、
私の30年前とは大違い!
たまげました(^▽^;)
こんだけ、懇切丁寧な資料やテキストが、無料で閲覧できてしまうのですから、塾になんか行かなくていいんじゃないかと思ってしまいますが、
逆に、いまどきは、中学受験をしない子でも小学生のときから塾に行く子も多いようで、なんだかかわいそうだなぁと、私なんかは思ってしまうのですが、自分の子供を育てたことないからですかね(^_^;)
先日 『サワコの朝』という番組に 人気予備校講師・林修氏が出演していましたが、林先生のお話はとても興味深かったです。
( サワコの朝の番組ページの右上にある、「見逃し配信」で一週間観られるようです。2017年11月18日(土)7時29分まで )
なんでも小学生のころ、学校の友達と一緒に遊んでいても、「早く家帰ってあれやりてーな」と思うことがあり、1年生から6年生から、ずっとやっていたそうです。
それは、何かというと、「歴史をまとめること」で、その時代はまだネットもないですから、図書館に通って、大辞典を片手に、常に調べては自分なりにまとめあげていたそうです。
小4のときからは、源氏の系図をまとめることに専念し、6年生のときに自分なりの「源氏総覧」を創りあげたそうです。
同じ事を、毎日毎日やり続けることで、「知のまとめ方」「知をまとめる訓練」ができ、
「自分流のまとめ方が身に付いた」と仰っていました。
その結果、まったく中学受験は予定してなかったのに、ひょうんなことから受けることを決め、6年生の10月から受験勉強をはじめたにも関わらず、塾にも行かずに、見事に有名進学校に合格できたそうです。
整理の仕方を身に着けたことで、大学時代から家庭教師でも、
行くとこ行くとこ、「次からもきてくれ!」と言われて、どこでも引っ張りだこだったそうです。
今の予備校の講師の仕事にも、テレビのお仕事にも、その小学校時代に培った「自分なりに整理する力」が、すべての基礎にあると仰っていました。
なので、もし、今小学生・中学生のお子さんをおもちの親御さんがいて、お子さんが
同じ事をずっとやっているとしたら、「また同じ事やって!もっと他のこともやりなさい!」などと、諌めることなく、
「どうぞ、そのお子さんが夢中になってやっていることを思う存分やらせてあげてください」
と、最後締めくくられていました。
私自身は、わりと小学校、中学校と成績がよいほうでしたが、
その要因として思い当たるのは、なんと言っても「早寝」です。
小学生のときは、21時には必ず寝ていたし、
中学の時でも22時にまで起きていることはほとんど記憶にありません。
運動系の部活に入っていたので、ふだんは練習でくたくたで、宿題もままならなかったような気がします。
それでも、夜しっかりと寝ていたので、授業中眠くなるということはほとんどなく、最低限のことは授業中、先生の話を聞いていればわかったし、わからないことはその場で聞いて、ほとんど解決できていたような気がします。
中3のときの夏休みも、規則正しく寝て、早く起きて勉強するスタイルをコツコツ続けていたら、とても効率よく勉強できたという経験がありましたから、
社会人をへて、鍼灸学校の夜間部に入学し、仕事と学校のにわかに忙しい生活になってからも、
なおのこと、しっかりと睡眠をとることを、すごく大切にしていました。
勉強する時間を長くとることは、要領の悪い自分にとっては、とても大切なことではあるのですが、東洋医学や身体の仕組みに関する学びが深まると、「眠り」のもたらす効果の大きさは、自分の努力を遥かに超えているとわかってきたので、
寝る間を惜しんで勉強しても、あまり意味がないというのもよくわかってきました。
なので、
何を大事にするかといったら、一番に「睡眠時間の確保」
次に、脳にも栄養が必要なので「良質な食事」
三番目に「学習時間」
です。
みんなが遅くまで勉強しているのを知りながら、早く寝るのは勇気がいりますが、
その結果、テストが終わって、みんながどっと体調崩していても、どんなに街でインフルエンザが流行ろうとも、うつることもなく、元気に過ごすことができていました。
なので、仕事と学校の両立の秘訣は?ときかれたら、「睡眠の確保」と答えるでしょう。
学習に関しては、それこそ今やネット時代、良質な無料サイトもたくさんあるし、いくらでも勉強する環境はあるので、それはご自分のスタイルにあったものを探すとして
その学習する内容や、学習時間を確保するのと同じように、
自分の脳が最大の効果を発揮してくれるようにするために「質の良い睡眠」と「質のよい食事」
にも、ぜひ気を配っていただけたらと思います。
勉強だけに限らず、お仕事ののパフォーマンスにも、もちろん同じことが言えます。
人間の持つ力は、ものすごいものがあります。
ぜひ、何かに取り組むときは、その方法論だけにとらわれず、
それに立ち向かうご自身の力をを最大限に発揮できるような、基本的な生活のスタイルも同時に見直していただければなと思います。
自分一人では、どうやって生活を見直せばいいかわからないという方は、ぜひ治療のときにご相談くださいませ。
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