身近な東洋医学

我が家では、姉が小さいときに、死ぬか生きるかの病気をしたことがありました。

西洋医学の当時まだ若かったそうですが、とても熱心で一生懸命なお医者様が、ほとんど家に帰らず、いろいろ調べてくれて、できる限りのことをしてくださり、なんとか命はとりとめたのですが、

 

退院してからも、またすぐに熱がでては、病院に通う日々が続き、

このままでは、この子は力強く生きていくことができない!思った母は、

自分が小さい頃に、そういえば親たちは漢方をいざというときに、飲んでいたというのを思い出し、

 

漢方薬局にかけこみました。

 

40年以上前ですから、まだ今のように手軽に病院で、ツムラの漢方を処方してもらえるような体制はなかったので、

 

専門の漢方薬局で、姉の症状を伝え、姉にぴたりとあったものをブレンドしてもらい、調合してもらいます。

 

そして、毎日何時間も煮だしたものを、飲ませたそうです。

 

煮だしている間も、ものすごい臭いがして、とても苦くて普通は子供が飲めるような味ではなかったそうですが、その苦い漢方の煎じ薬を、姉は、ごくごく飲んだそうです。

 

大人になってからの、姉のコメントによると、「そんなにまずくなかったんだよね。」とのことなので、やっぱり身体が欲していたのでしょうか?

 

そして、その煎じ薬を飲むようになり、姉はめきめき元気になり、定期検診で病院にいくと、入院当時を知っているお医者様や看護師さんたちが、「こんなに元気になって、お母さま何か特別なことしてるんですか?」

と聞かれるほどだったそうです。

 

そんなことがあったので、我が家では、小さい頃は、風邪をひけば普通に病院にも行って風邪薬をもらって、飲んだりもしてましたが、病院に行くのと同じように、漢方薬局にいって、漢方を処方してもらって、飲むことも当たり前にしいていました。

わたしも、当時はとても珍しかったアトピー性皮膚炎を患っていたので、やっぱり漢方薬を飲んで、体質改善をしたりしていました。

そして、姉が入院していたときの看護婦長さんが、のにち鍼灸師さんになったので、やはりその御縁もあり、病院に行くのと同じように、鍼灸院に通うというのも、日常的にありました。

 

なので、今振り返ってみると、我が家では漢方や鍼灸のような東洋医学が、当たり前に日常にあり、西洋医学と並んで、何か不調があるときのよりどころになっていましたので、

とても身近なものとして、認識していました。

 

 

なので、のちに私が自然化粧品の販売に携わることになったのも、とても自然な流れではあったと思うのですが、

自然化粧品の販売を通して、多くのお客様に接する中で、自然の生薬やアロマなど、身近にあるもので、心身の不調に対処するということが、一般的には主流ではないということを、初めて知ったのでした。

 

肌に直接つける、しかも、毎日使う日用品や化粧品は、お薬ではありませんから

なおのこと、自然なものでできているものを取り入れたほうが良いと思われるのに、そういうものがほとんど市販では出回っていなくて、そういうものを求める消費者も少ないというのは、驚きでした。

 

わたしが自然化粧品の仕事をはじめたのが、20年も前なので、当時と今ではだいぶ社会も変わってきて、身の回りのものは、なるべくナチュラルなものを求める人も増えてきているし、そういう製品も市場に多く出回るようになったので、選択肢が増えて嬉しいなと思います。

 

そして、理系女子だった私が、20年に渡る自然化粧品の販売の仕事を経て、鍼灸師となり、東洋医学の分野で仕事をするようになるなんて、

学生時代は夢にも思いませんでしたが、先に述べたような小さい頃からのルーツを辿ると、これも必然なのかもしれません。
そんな生い立ちを持つ私の鍼灸師としてのお役目の1つは、

今までまったく、はり灸や東洋医学に無縁だった方達に、当たり前の選択肢の1つとして、日常生活に東洋医学の知恵や技術を取り入れてもらうことです。

家で手軽にお灸をしたり、病院に行くほどではないけど、ちょっとした不調を溜めずに鍼灸院にて調整してもらう。

あるいは、今はなんともなくても、よりパフォーマンスの高い仕事ができるように、日常がより豊かになるように、心と身体のメンテナンスとして、鍼灸院に通う
そんな習慣をもってもらえるような、きっかけ作りになれたら、嬉しいなと常々思っているのです。
先日、フォトグラファーの亜沙美さんというお友達が、

まさに、私と出会って初めてセルフのお灸を体験してくれて、それ以来寝る前の日課としてご主人とお灸タイムを持つようになってくれて、さらに鍼も初めて施術を体験してくれました。

そのときの様子をブログに載せてもらいました↓

https://ameblo.jp/asameet/entry-12324717499.html

私にとっては、とても身近にあった東洋医学ですが、普通は、なかなか敷居が高くて入りづらいですからね。

こんなふうに、鍼がはじめて、お灸も初めてという方に、より身近に感じてもらえると嬉しいなと改めて思ったのでした。
12月2日の土曜日に、亜沙美さんと一緒に、鍼灸と写真のコラボ企画を計画しています。

また、詳細はご案内しますが、

ぜひ、鍼が初めて、お灸が初めて、あるいは、プロの方に撮影してもらうなんて初めて!

という、初めての方達に、足を運んで貰えると嬉しいなと、個人的には思ってます。
私にとって、鍼灸はとても身近なものでしたが、自分の写真をプロの方に撮影してもらうなんて、それこそ初めての経験!

写真をわざわざ撮影してもらうなんて、人生の選択肢にこれっぽっちもなかった事ですが、

これまたご縁で、亜沙美さんに撮影してもらって、その初めての経験をして、

晴れの日の記念!というわけではなく、日常の素の自分を撮影してもらうのって、なかなか良いものだと思いました。

 

 亜沙美さんに撮影してもらうよって、もらった写真↓↓↓
ふだん、本当に身近にあって当たり前にある風景の中で、写真を撮ってもらうことによって、当たり前の日常が、なんだかとてと愛おしく思えて、自分の今の暮らしって、なかなかいいんじゃない!?

って、思えたのでした。

 

メイクアップアーティストとカメラマンのコラボはありがちですが、

鍼灸師とカメラマンのコラボって、なかなかないのではないでしょうか?
新しい試みで、どんなふうになるのか私達自身も手探り状態ですが、
ご興味ある方は、どうぞこの機会をお見逃しなく!

近いうちに、詳細お知らせ致します

♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪