オーダーメードの心地よさ ♪

みなさま、こんにちは。

今日は、着物も医療もオーダーメードが心地よいというお話です。

先日、叔母のお琴の発表会があり着物で出かけました。

こちら、叔母夫婦と一緒に写した写真。

叔父もコートを着ていてよく見えないのですが、とても素敵な着物を着ています。

叔母が和裁士をしていいました、私が着ている着物は叔母が仕立ててくれた着物です。

叔母は30才くらいのときに、習い事のお琴のときに着る、浴衣ぐらいは自分で仕立ててみたいと思ったところから、和裁を習い始めたそうなのですが、

それが、いつしか本格的に仕事になり、すでに70歳を迎えていますが、今も現役で縫っています。

そして、叔母は和裁の仕事に携わる中で、どんどん日本の伝統である着物というものを着る人が少なくなり、その伝統が失われつつあるのを残念におもい、

少しでも、多くの人にこの着物というものの良さを伝えていきたい、そしてこの伝統を後世にも残していきたいと思うようになり

 

そのためには、自分もまず着物を着よう!と思ったそうで、50才を迎えるころから、

基本、毎日着物の生活を始めました。

山登りもするので、さすがに山は着物ではいかないですが、

それ以外の日は、家でずっと着物の仕立てをしているときも、お教室のときも、お琴のお稽古も、ご近所にお買い物にいくときも、法事のときも、旅行に行くときも、いつでも着物。

そして、自分で毎日着物を着るようになったことで、また肌着やら長襦袢やら、毎日着るからこそのアイテムにも、工夫がどんどんなされていったようです。

そんな叔母の影響もあり、母も着物好きだったので、家に着物はたくさんあったし、

何かのときには、着物を着せてもらい友だちの結婚式などには出席していましたが、

いつか着物を自分でも生活に取り入れてみたいと思っていました。

 

それが、

「きものとからだ (木星叢書)」三砂ちづる

という本を読んだのをきっかけに、すぐにでも普段の生活に着物を着てみたいと思うようになり、

そう思ったら、なんとうちの近くの呉服屋さんで、着付けを教えてもらえるというのを、当時の化粧品の仕事のお客様から伺って、

さっそく連絡して習いにいって、着物を着ることを覚えました。

もともと浴衣ぐらいは着られたので、

合計3回か4回ぐらいで、ちゃんと帯まで締められるようになり、あっという間に着物生活はじめられたのでした。

 

「きものとからだ」の本にも書かれているのですが、

着物を着始めると、着物が集まってくるのです。

叔母からももらったし、友だちのお母さんからも頂いたり、

あと、当時古着屋さんを街で見かけたら、覗くようにしていて、

5000円くらいでも、とっても素敵な着物をゲットしたりしていました。

 

そんなこんなで、我が家には着物がたくさんあるのですが、

↓ この着物も、とてもとても手間のかかった、素晴らしい一品なのですが、

御縁があり、お安く分けて頂いたのものです。

 

 

ただ、裄(ゆき)がわたしにはちょっと、短いのが残念ではありました。

私は、身長のわりに手が長いので、母の着物とかも、裄(ゆき)がどうしても短いのです。

でも、それらは日常着として着る時には、かえって楽で、割烹着を着れば洗い物だってへっちゃらだったりします。

もともと、普段着に着る着物は、結婚式に出席するようなときに着る着物とは全然違うので、そういうサイズ感も、あまり気にしなくて大丈夫なのです。

 

そうではあるのですが、

でも、久々に叔母のお琴の発表会なので、叔母に仕立ててもらった着物を着てみたら、なんでしょう。このしっくり感。帯も締めやすいし、着ていても崩れにくいし、そしてやっぱり袂(たもと)がとても楽なのです。

着物を着始めて、夢中で着物を着ていたときには気づかなかったのですが、

 

最近、また着る機会が増えてきて、

そして素材や品質は素晴らしいけど、サイズ感の合わない物も着ていたりしていたので、

久々に、オーダーメードの、自分にぴったりの着物を着てみたら、なんとも心地良い♪

あー、この感じはまたたまらなくいいね。

と、思ったのでした。

 

着物の威力 の記事でも書きましたが、

着物を着ているというだけで、私はとても安心感や心地よさがあり、洋服よりも断然好きなのですが

そのうえに、さらに叔母が、手の長い私に合わせて仕立ててくれた、オーダーメードの着物は、格段に違いました。

私には詳しいことはわからないのですが、単に身長とか手の長さとかを合わせればよいという問題でもないそうで、かなり工夫がいるのだそうです。そこは叔母の長年の経験と、毎日着物を着ているからこそ見えてきた、何かがあり、それを仕立てに活かしてくれているそうで、

発表会のときに、「なんだか、他の着物と気心地が全然違う。。。」と叔母に言ったら、

「あら、やっと、そういうことが分かるようになったわねー」と、さらりと言われました。

 

そうか、やっとわかるようになったのでした、

オーダーメードの心地よさ♪ を

長い、道のりでした。。

 

そして、はたと思いました。

鍼灸の施術は、まさにまさに「オーダーメード」。

病院で、風邪だからといって、一様に同じ薬を出されるのとは、全然違います。

おなじ風邪だとしても、症状も千差万別、

今、風邪の引き始めなのか、真っ最中なのか、治りかけなのかでも違うし、

年齢や、体力、もともとの体質、

そしてその人が、何が原因で風邪を引いたか、

仕事が忙しかったのか、暴飲暴食だったのか、冷たい風にあたったからなのか

突発的な問題だったのか、慢性化している問題なのか

 

などなど、ほんとみんな一様に違うので、定期的に通ってくださる患者さんでも、そのときそのときで、

治療は同じではありません。

傾向としてあ、同じような状態が慢性化していたとはしても、

それでも、その季節を考慮したり、治療後の予定を考慮したり、その患者さんがどこに照準を合わせたいかによっても(明日のプレゼンで、よい体調で臨みたいのか、明日は少々治療での反応が出ても自宅でゆっくり休めるのかなど)、鍼数や、鍼の深さや、鍼を留めている時間など

すべて、オーダーメード。

毎回、違います。

 

だからこそ、病院にいくほどの症状ではなくても、対処できる良さがあります。

病院ではなかなか治らない症状が、あっさり取れたりもします。

体調がよいからこそ、できる治療もあったりします。

とても、とても奥が深い。。。

なので、鍼灸の治療は、患者さんと鍼灸師と二人三脚でやっていくようなところもあります。

 

鍼灸師の先生にもよるかとも思いますが、長い目でみて養生としての鍼灸や、体質改善を視野に入れてくれる先生は、患者さんの背景もよくお話聞きながら、その人の体調や生活を考慮しながら、じっくりと治療を進めてくれます。

 

なので、1回、2回で、治す治療もありますが、

じっくりと、体質改善したい、今も元気だけど、さらに健康増進したい人には、

じっくり取り組んでくれる、鍼灸はとてもよいと思います。

 

何より、心地よいのです ♪

 

わたしもとくに症状がなくたって、定期的に鍼の治療は受けていっています。

なんせ、気持ちよいですから♪

そして、とくに症状がなくて治療を受けにいくときは、

さらに、もっと自分の体の可能性が感じられて(いまも元気だけど、わたしの身体、もっともっと軽く、しなやかになれるかも!? と思えたりします)

とても、嬉しくなるのです。

 

上には、上があるんですねー。

 

年齢を重ねたら、あちこちガタがくる。。。

 

というのは、ほんとは違うんじゃないかなーと思う、今日この頃です。

だって、10年前より、わたしははるかに身体が思うように動くようになりました。

自分の頭と心と体が、それぞれ一体になって動く感じです。

30代のころは、確かに若さもあり体力もあったかもしれないけど、いつも頭と体と心がばらばらで、心地よい♪ と思ったことなんか、あまりなかったような気がします

 

それが、着物やお灸やアーユルヴェーダなど、自分が心地よいと思うものなどを

少しずつ日常に取り入れはじめ、

自分なりに日常をクリエイトしはじめたら、少しずつ少しずつ

日常での心地よい時間が、増えてきて

とても元気になってきた感じがするのです。

 

家だって、建売よりは注文住宅のほうが、そりゃあ使い勝手がよいに決まってます。

靴のオーダーメードもいつか試してみたい。。。

 

オーダーメードは、規格品にはない良さが、ありますよね!

 

オーダーメードの家や、洋服や、靴 など。。。

 

なかなか気軽には手が出ないと思いますが、

 

オーダーメードの治療を受けられる鍼灸院はたくさんあります。

値段も、とてもリーズナブルだと思います。

規格品の病院での診察しか受けたことない方は、

お近くの鍼灸院でオーダーメード治療、受けてみてはいかがでしょうか?